2025/08/05

事業主貸はいくらまで可能?具体例と共に解説(前編)

個人事業主が仕訳を行うにあたって「事業主貸」はなくてはならない勘定項目です。

日々の正しい記帳のためには、きちんと理解しておくことは大切です。

そこで今回は事業主貸とはどのような仕訳でいくらまで可能なのか、前編後編にわたって解説していきます。是非理解を深めておきましょう。

事業主貸とは?

事業主貸とは、事業用の資金をプライベートな支出に使用する場合に使う勘定項目のことです。

個人事業主は、事業に関する支出を経費として計上します。一方で、プライベートでの支出はもちろん経費にすることはできません。

毎月決まった給料が発生しない個人事業主は事業の売上の中から生活費などを捻出する必要があります。そのためどうしても事業とは関係のない支出が発生してしまいます。

このような時に使用する勘定項目が「事業主貸」となります。

反対に、プライベートな資金で事業用の支払いを行った場合は「事業主借」を使用しますので混同しないように注意しましょう。

事業主貸はいくらまで可能なのか?

事業主貸は具体的にいくらまでしか使用してはならないなどと決まってはいません。

ただ事業での所得と事業主貸の金額のバランスが悪い場合は、指摘される可能性もありますので、その際にどのような理由でそのような記帳になっているのか把握して説明ができるようにしておいた方が良いでしょう。

事業主貸が多い場合

事業主貸が多い、つまりプライベートな支出が多いということです。プライベートな支出がいくらになろうと特に問題はありませんが、もし事業での所得より事業主貸の方が多かった場合、その差額はどこから捻出されているのかと疑問を持たれる可能性があります。

もし指摘された場合でも、しっかり記帳して、説明をできるようにしておきましょう。

事業主貸が少ない場合

事業主貸が少ない場合とは、反対にプライベートな支出が少ないということです。もし極端に少ない場合には、どのように生活費を捻出しているのかと疑問を持たれる場合があります。ただ、しっかりとした理由を説明すれば問題ありません。

お気軽にご相談ください!

今回は「事業主貸」について解説いたしました。日々正しく記帳することは、とても重要なことです。個人事業主の方にとって必須とも言える「事業主貸」についてしっかりと理解しておきましょう。

とはいえ、よく分からないというお悩みの方もいらっしゃることと思います。一人で悩まずお気軽にご相談ください。

後編となる次回は、事業主貸の具体的な例と仕訳について解説していきます。