前回の前編に引き続いて後編となる今回は資金繰り改善方法の続きをご紹介していきたいと思います!
現状でもしいくつかの金融機関から借入を行っている場合には一覧にして、返済のスケジュールと金額を見える化しましょう。
キャッシュフロー計算書と資金繰り表で返済状況の把握を行って、借入先の一本化を行うことで月々の返済額を減らしたり、利息を減らしたりすることが可能な場合もあります。
売上が少ないことが原因資金繰りが苦しい場合には、利益率の改善が重要になってきます。
自社の商品を見直して、利益率の高い商品を積極的に売るなどといった施策が必要になってきます。もし利益率の低い商品を販売することを抑えられない場合には販売費や管理費などの削減を検討していきましょう。
自社で行っていてコストとなっている場合には、自社で必ずしも行う必要がない場合には外注を利用することを検討しましょう。これにより事業の規模や必要な業務量に合わせてコスト負担を調整することも可能になってきます。
必要な設備も全てはじめから購入するのではなく、リースを賢く活用していきましょう。
例えば飲食店の調理器具やオフィスのコピー機などです。リースにより大きな金額が一気に減少するのを防ぐことが出来、コストを把握する上でも優秀です。
節税は必ず行わなければならないというのがセオリーのようですが、それが資金繰り悪化につながっているケースもあります。たとえば生命保険加入や車両購入などです。確かにこれらは損金を経費で計上して節税にはなりますが、資金繰りの観点からみると必ずしも正解とは言い切れません。必要のない経費は資金繰りを改善するでは少なくしていくことが大切です。
ビジネスを進める上で投資をしなければならない場面は多くあります。しかし、投資の額が大きくなればその分資金繰りは苦しくなってしまいます。投資を行う場合は営業キャッシュフローの範囲で行うように心がけましょう。
以上が前編に引き続いて資金繰り改善のための方法についてご紹介してまいりました。それぞれの現状や課題によってまず始めに行うべき改善方法は様々です。しっかりと課題点を分析し、改善に取り組んでいきましょう。
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