2020/06/01

起業3年目で失敗しないために読む本

会社の生存率は業種等により差はありますが「経済産業省の中小企業白書の統計によると起業した会社や個人事業の1年後の生存率は、約73%、3年後は生存率53%となっています。」からはじまる本書について、少しご紹介いたします。倒産の原因は、銀行取引停止処分(手形の不渡りなど)、法的な申し立てによるものがほとんどをしめています。事業は、キャッシュを作りだす活動の繰り返しです。資金が細ってくると、最終的には、資金繰りに窮して倒産の憂き目をみることになることになりますが、その状況に至るまでに、やるべきことはあるのではないでしょうか。事業を継続するために必要な、人、モノ、カネ、法という四つの側面から取り組むべきことを記載した本です。

人については、社会保険労務士 栗原先生、モノについては、弁理士 津田先生、法については、弁護士 小川先生により、お金については、私 永井が担当となり共同執筆しました。

 

人:従業員の満足度向上が会社の業績を伸ばす

物:知的財産はダイヤモンドの原石

金:会社の将来の姿を具体的に見れば、違う姿になります

法:ベンチャー・中小企業経営でつまずかないための勘所

 

のタイトルのもとで記載をしています。

 

私のパートでは、

  • 自己紹介
  • 会計や簿記をざっくりと理解する
  • 資金が潤沢にあるのと、資金がだぶついているのとは違う(メタボは事業も問題)
  • 資金調達について考えてみる
  • 投資を意思決定する会計
  • 高い買い物にならないように知ってほしいこと
  • やはり話しておきたい事業のこと(あらためて事業のことを考える)
  • 会計の限界は会社の差別化・競争力のカギ

について書いています。

 

本書を執筆する中で改めて感じたことは、様々な形の事業はあるが、事業は継続しなければならないし、継続するためには、そこで働く人がハッピーでなければならないし、事業を継続するために、競争力を維持するためのノウハウなどを作り出していき、守ることを考えなければならないし、そして、お金が回っていくためのバランスを取らなければならないことです。それぞれの側面について、社長が一人で対応をしていくことはあまりにも負担が重く、どこかの段階で、管理部門を強化し、あるいは外部のリソースを活用して対応をしていかなければ事業成長にブレーキがかかってしまう時が確実にくるのです。

また、本書で書けなかった重要なポイントは、組織化(複数人の事業への参画)とチームビルディングです。お金の話ではありませんが、これも会計で表現できない競争力の源泉とかんがえております。

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