2026/03/05

【後編】控除漏れを防ぐために。確定申告のチェックポイント

前編では、2025年の税制改正で「所得税の計算ルールが抜本的に変わる」という全体像をお伝えしました。
後編では、確定申告で特にミスが起こりやすい点を中心に、実務的なチェックポイントを解説します。

配偶者控除・配偶者特別控除の“判定誤り”に注意

2025年の改正は複合的で、

  • 妻の年収
  • 給与所得控除
  • 基礎控除
  • 扶養区分
  • 年末の収入の増減

など多くの要素が絡みます。

年末調整では“旧ルールの感覚”で処理されているケースも多く、確定申告での再確認が必須です。
誤りに気づかないまま申告すると、本来受けられる控除を逃す可能性があります。

収入が途中で変化した方

次のようなケースは申告時のズレがよく起こります。

  • パートの勤務が年末だけ増えた
  • 副業収入・雑所得が増えた
  • 業務委託や広告収入が発生した

年末調整時点の情報と実際の年間収入に差が出るため、申告での調整が欠かせません。

控除証明書の提出漏れ

特に多いのが次の項目です。

  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • ふるさと納税
  • 医療費控除

確定申告では再計算できますが、証明書がないと控除が適用できません。

扶養控除の“年齢基準”に注意

扶養控除は年齢で区分が変わります。

  • 16歳以上 → 扶養控除
  • 19〜23歳 → 特定扶養控除
  • 大学生 → 新設の特定親族特別控除の対象もあり

子どもの年齢は税務上とても重要な要素です。

2025年度の確定申告は“有利になる年”

制度が複雑に見える一方で、次のメリットがあります。

  • 多くの家庭で控除額が増える
  • 税負担は軽くなる方向
  • きちんと申告すれば有利になりやすい

つまり、取りこぼしを防げば節税効果が大きい年と言えます。

税金と社会保険の判定がズレる年だからこそ専門家へ

次のような相談が特に多くなっています。

  • 妻の年収はどこまで増やしてOK?
  • 税金と社会保険、どちらを優先すべき?
  • 配偶者控除なのか、特別控除なのか?
  • 年末調整の計算は正しい?
  •  

家庭や働き方によって結論が大きく変わるため、一律の判断はできません。

当事務所が皆さまから、毎年多くのご相談をいただいているのは、まさにこの部分の判断が難しいからです。

2025度の確定申告は「見直し」が最大のポイント

  • 基礎控除の拡大
  • 給与所得控除の増加
  • 配偶者控除の適用範囲拡大

この3つが重なることで、従来よりも広く控除が受けられる可能性があります。

一方で、社会保険の基準は従来どおり。
この“二重構造”の中で最適な働き方や扶養の判断をすることが、今年は特に重要です。

「うちはどうなる?」と感じたら、お気軽にご相談ください。地域密着の会計事務所として、皆さまをサポートいたします。