2025/11/06

利益が出ているのに現金がない理由とは?(後編)

会社を経営している中で、利益があるものの、手元の現金が足りない状況になってしまったらどうすれば良いでしょうか?そのような状況を避けるためにも、経営者は常にキャッシュフローを意識しておくことは非常に重要です。

今回は、なぜ利益が出ているのに現金がないという状況になってしまうのか、その理由について前回の続きを解説していきます。是非参考にご覧ください。

利益があるのに現金がないのはなぜ?

利益があるものの、現金がない理由について、もしご自身にあてはまるものがあれば、きちんとした対応が必要になります。以下で詳しくお伝えしていきます。

・借入の返済負担が大きい

たとえ利益が出ていたとしても、金融機関などへの借入金の返済額が大きすぎると手元の現金は減っていく一方です。その結果、資金繰りが悪化してしまっては本末転倒です。そうならないためにも、事前に返済計画をきちんとたてることは非常に重要です。

・売掛金が増加している

売掛金とは、商品やサービスを販売したもののまだ支払われていないお金のことですが、それが増えてしまうと、入金されるまでは、毎月の支出は別でまかなわなくてはならず手元の現金は減少してしまいます。売上は計上されるので、会計上は利益も出ていますが、売掛金のままだと現金は増えません。期日通りに回収できない、または貸倒れのリスクを回避するためにも、取引先ごとに状況を把握し、早めに対応していくことが大切です。

・不良在庫が多い

不良在庫とは、保有している在庫の中で、販売できずに残っているもののことをいいます。利益が出ていたとしても、不良在庫が多いとその分の倉庫の費用、人件費、光熱費などのコストが余計にかかります。そのため、販売方法を検討、場合によっては値引き販売を行うなど、この不良在庫を早めに現金化することが重要です。在庫の見直しも定期的に行っていきましょう。

現金の流れを把握しておきましょう

今回は利益が出ているのに現金がない理由について、前回の続きとして解説しました。もし、そのような状況になった場合には、まず現状を把握し、適切な対応をとることが重要です。また、冒頭でもお伝えしたようにキャッシュフローを意識しましょう。

社内で解決することが難しいと思われる場合には、専門家などへ相談することもおすすめです。いち早く状況を改善するためにも、早め早めの行動を心がけましょう。

資金繰りなどについてご不安をお持ちの場合は、是非ご相談ください。