事業を行っていくにあたって必ずしなければならないのが「経費の計上」です。
経費とは、事業を行うために使用した費用のことです。
経費という言葉自体は知っているけれど、実際にどんなタイミングで計上すべきなのだろう。
そんな方々へ向けて前編と後編に分けて経費を計上するタイミングについて解説していきたいと思います。
前回は、会計処理における3つの考え方についてご紹介しました。その中で実際に用いられるのは取引が発生した際に計上する「発生主義」となります。
後編となる今回は、この発生主義について詳しく解説していきたいと思います。
発生主義は冒頭でも説明したように取引が発生した時点で経費として計上する方法となります。メリットについて解説します。
発生主義は、実際に発生した時点で行います。そのため、正確な財務状況を迅速に把握することが可能となります。また、架空の利益計上ができないというメリットもあります。
税金の計算は、先程も述べたように原則発生主義で行います。このように発生主義で経理処理をしていると月単位の損益を正しく計上することができるので、今後の納税すべき金額の予測をすることができるということになります。
税金対策の資金繰りや事業計画を立てる際などにも役立つはずです。
続いて発生主義で実際に計上するタイミングを説明していきます。
備品を購入した場合は、注文した品が正しく納品された時点で経費として計上します。ここで誤ってはいけないのが、代金の支払いが済んでいるかどうかではありません。
クレジットカードで決済を行う場合には、決済したタイミングで計上を行います。基本的には実際の引き落としは翌月などずれることがほとんどかと思いますが、引き落としではなく決済の時点となるため注意しましょう。
サービスなどに関しては実際にサービスが完了した時点で計上することとなります。
今回は、発生主義のメリットと実際に計上するタイミングについてご紹介しました。
理解しておくことは大前提ですが、この場合はどうなのだろうと疑問に思うケースももちろんあることと思います。そんな場合は専門家に相談するなどすることもおすすめです!
当事務所は、会計処理に関するサポートもさせていただいています。お気軽にご相談ください。