2017/10/25

記帳代行、経理代行で組織を強くする

2017年10月より本格的に経理代行を業務として開始をしました。この記事を読んでくださっている読者の皆様の多くは、経理代行、記帳代行を検討されているのだと思います。経理代行、記帳代行は、作業の外注であり、作業量によって報酬がきまります。しかし、本来の経理の役割は、作業の結果を、適時に有用な情報として経営に提供することを忘れてはいけません。

事業活動を行っている以上、その取引内容を記録することは、当然に行わなければならない業務ですが、多くの場合は、営業活動や企画や場合によっては、トラブル対応など、今対応が求められる手許の業務を優先させて、気づくと着手できていない後回しになる場合が少なくはないのではないでしょうか。

税務申告という観点からは、1年間の活動を集計して決算し、申告できればよいので日々の記帳は不要です。しかし、一歩踏み込んだ経営を考える場合、特に一人ではなく、従業員への指示や指導を行っていく上で、その時々の、結果集計をして、状況を共有することは、組織としての方向性を調整していく上で、重要なことです。

小さい子供に限られませんが、何かの行動の褒めるにせよ、矯正するにせよフィードバックは、当事者がそのことを鮮明に認識しているときでないと効果がないことは、世の中の文献を参照するまでもないのではないでしょうか。事業を進めていく上で、タイムリーに事実を把握して共有することが出来ないのであれば、何らかの対応が必要ではないかと思います。

 

経理、会計、財務の対応にあたっては、自社で対応すること(いわゆる自計化)が、最善であると思います。しかし、事業の中で人件費の占める割合は高く、人材を十分に確保できない場合には、管理部門への予算が抑えれるため、コストを抑えられる、経理業務の外注化に着目されているのではないでしょうか。

また、タイムリーに集計されたデータに基づき経営者への助言を行うことも経理部門の重要な役割です。経理外注を受けて、経営者へフィードバックを行うことが、経営者の期待ではないでしょうか。財務、経理的な判断は、業務レベルによって異なりますが、月次(年次)レベルでの経営管理に資する情報を収集できる組織(情報の流れ)づくりが、業務手続きと意思決定の速さに寄与することになると考えています。

 

経理代行、記帳代行を検討される上で、業務処理の一部を外注するという点は、重要ですが、さらに、経営判断のための情報機能を外注すると考えれば、そこから見えてくる経理、記帳代行業務へ求めるものは異なってくるのではないでしょうか。このサービスは、低価格ではなく、関わり方が求められる業務と考えのもと、事業主様の経営のご支援が出来ればとの思いで、スタートをいたしました。