会社の資金の管理をするのにとても役立つ資金繰り表。その重要性は分かったけれど、
具体的にどのように作成すればよいのでしょうか。
今回は資金繰り表の作成方法および書き方について詳しくご紹介していきます。
資金繰り表は紙に書き起こすことも出来れば、パソコンを使って簡単に作成することもできます。今まで資金繰り表を作成していない場合でも、可能な限り過去の資金繰り実績表を作成することをおすすめします。
もし難しい場合でも過去3年分の通帳を見て大まかな資金繰りをイメージし、3~6か月先の資金状況を予測できる資金繰り表を作成してみましょう。
資金繰り表はエクセルでも簡単に作成することができます。以下の項目ごとに計算式をあてはめ月ごとに見える化していきます。
前月繰越、営業収入(現金売上・売掛金回収・手形期日落とし・手形回収などの売り上げ代金、前受金など)、営業支出(現金仕入れ・買掛金支払い・手形決済などの仕入れ代金、人件費、販売費、管理費、税金、など)、財務収入(借入金、その他の収入など)、財務支出(借入金の返済など)、経常収支、翌月繰越などが項目としては挙げられます。営業の収支と財務収入から借入金返済などの財務支出を差し引き残りが経営収支となり、そして前月繰越し分と今月の経常収支を足したものが翌月の繰越分となるのです。
エクセルを使う以外にも会計ソフトのレポート機能を活用して資金繰りを把握する方法もあります。
過去の実績をもとにして作成する資金繰り表の詳しい書き方をお伝えします。
資金繰り表はこれからの資金繰り予測をまとめたものです。そのためまずはいかに「売上」を正しく予測するかが重要です。売上予測は難しいことではありますが、可能な限り正確な数値を出しましょう。この際目標数値ではなく、過去の実績を考慮して見積もる方がより実態に合ったものとなります。
売上の見積もりの次はそれをもとにして売掛金から現金での回収予測を行います。売掛金は取引先ごとに回収時期が異なるため、いつ回収されるのかを考慮しながら見積もります。
売上に連動して発生する変動費は過去の実績をもとにして売上に連動する比率から算出していきます。給料などの固定の経費は目標を達成するため、設定された経費を予測します。税金は支払予定月に資金の支出として組み込みます。法人税や住民税は利益に比例して変動するため納税予定額を見積もった上で組み込むようにしましょう。
経常外収支の大変は金融機関からの借入と返済です。金融機関からの借入は本来営業活動で得られる利益ではないので経常外収支に含めます。まずは現在の借入金残高を金融機関ごとに、月々の返済額をまとめます。
今回は資金繰り表の作成方法についてご紹介していきました。資金繰り表は会社の経営状況を把握し、今後の経営改善にも大いに役立つのでぜひ作成することをおすすめします。 当事務所では資金繰り表の作成支援も経理代行サービスで対応をいたします。お気軽にお問合せください。