当所では、経理代行を行うにあたりクラウド会計を利用することを原則としています。クラウド会計は、ここ数年で色々な会社からソフトが出ていますが、基本的な機能や料金は当然のことながら同じような条件で提供されています。各サプライヤーが、日々開発に鎬を削っているのが手に取るようにわかりますね。

当所では、Crew会計の使用例が多いですが、その他のソフトでも対応をしています。横に並べて、感じるのは、インターフェイスに各社の特徴があるところです。そういう点から、どこの会計ソフトを使うかの選択に当たっては、見た感じは重要なポイントですが、設定や参照などの方法のコンセプトが違っています。

各社とも試用期間を設けているようですので、出来るだけ操作をして購入を決定することがおすすめです。

さて、クラウド会計や給与など、クラウドを使用するメリットは、データ共有をし、同じ画面（データ）で、会計事務所とお客様とで対話ができることです。データにメモや質問を入力する機能があるものもあり、メール等の別の方法で対応をする必要もないソフトもあります。その結果、会計ソフト上の操作だけで問題認識から解決まででき、作業の効率化と、双方のストレスが減ることは間違いありません。

また、ホームページ本文でも記載していますが、データを自社内に持つことがないために、データの保管や、会計ソフトのアップデートなど、メンテナンスに対する時間や費用の負担も抑えられます。

さらに、我々としても会計ソフトの持つ機能について、お客様にたいして利用を促す機会が多くなることになり、併せて経営管理に役立つ利用の仕方などもお伝えするツールとしても役立っています。換言すると、会計士・税理士や会計ソフトのサポートサービスを利用通して、会計（ソフト）に対する敷居が低くなることから、ユーザーであるお客様の会計及び会計ソフトに対する習熟度が上がるようです。

会計ソフトへの習熟度があがることは、自計化の場合でも記帳代行であっても、お客様の会計に対する要求が上がることになります。つまり、もっと業績管理に使える方法はないか、資金管理に使うためには、どのように設定をするのか、など経営管理、資金管理への利用への関心も高まるようです。経営管理や資金管理は、会計ソフトだけで完結するものではありませんが、会計ソフトの設定を通じて、経営や資金の流れに必要なパラメータを逆引き的に確認が出来、理解の手助けもしてくれます。

会計は、過去を記録するものではありますが、将来の意思決定に役立つために利用できる重要なデータです。習熟度を上げて、会計に対する期待を上げることで、もっと効率的な経営へのお役立てをしていただければと思います。

そのために、ストレスないが形で我々とお客様とのデータを共有できるクラウドによる会計データ共有は、経営のお手伝いをする上で親和性が高いと考えています。