2018/08/01

事業について考えてみる

今回は、会計から離れた内容をテーマにします。

私たちは様々な動機で商売を始めます。どんな動機であってもどんな商売であっても必ず確認しておかなければならない問題があります。
それは、その事業が持続可能であること、すなわち、商売から儲けとしてお金を回収し、再投資して、また、儲けることです。儲けがなければ、事業を閉鎖するのは時間の問題です。そのようにならないように、その事業について、あらかじめ理解をして対策をしておかなければなりません。
その時に用いる分析道具について簡単に説明をします。

顧客のニーズをくみとり、商品やサービスを提供することが商売であるが、自分の販売している商品やサービスの状態、すなわち、競争相手は誰か、自分の強みや弱みの特徴は何か、自分の商品サービスをお客様がどう評価しているかなどの実力を理解することは、事業をさらに展開するためのスタートです。

経営学の世界では、5フォース分析、3C分析、SWOT分析、PPM、ファイブフォース分析などの分析ツール(フレームワーク)を使い、自社と自社をめぐる環境を整理して何をすべきかを整理しています。これらの解説・説明は、他に譲るとして、比較的、取っ付きやすい、3C分析とSWOT分析を用い、どのように、自社の状態を理解するのか説明したいと思います。

3C分析とは、Competitor(競合)、Customer(顧客)、 Company(自社)の頭文字をとったものです。それぞれのCについて、整理をすることで自社の分析を行うものです。

3C分析は、自社の属する市場と競争相手と自社を整理分析する道具です。また、自社の分析では、SWOT(Strength(強み)、 Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Thread(脅威)の頭文字をとったもの)を用いることで自社の商品サービスに関連する(成長の)機会と(成長を脅かす)脅威を理解し自社の持つ強みと弱みを整理することが容易となるものです。

 

自社の強みと弱みをもとに、事業に関連する脅威にどのように対応していくか、機会をどのように活かすか分析を元に戦略を整理していきます。SWOT分析では、対応策は、大まかな方針として記載をします。その方針に基づき、具体的な手順(Action plan)に落とし込んでいきます。

具体策は、責任者や担当者を明確にし、期限を設定し、何をやるべきわかるような具体的な記述になるまで落とし込みを行わないます。そして、特に重要なことは、必要な権限や資源(予算)も手当しなければ絵に描いた餅でなってしまいます。

目標と結果は、定期的な振り返りを行い、目標(測定)と事績とを比較し、未達の原因が何であったかを理解して、次の行動計画に反映していくことになります。可能な限り具体的に目標は値で設定することが、振り返りを行う上でシンプルな管理が容易になります。

今回は以上です。次回は、事業の別な整理方法について紹介したいと思います。

経理代行業務という会社の大切な役割をお任せていただく際には、会計取引を記帳するだけではなく、事業活動の結果であるという意識をもって、クライアント様の事業に関わらせていただきたいと考えております。