2024/02/12

法人決算を自分で行うメリットとデメリット(前編)

法人決算は専門家に任せるのが一般的ですが、経営者自らが行うことも可能です。特にビジネスがまだ立ち上がったばかりの段階では、法人決算を自分で行うことを検討している経営者もいるでしょう。そこで今回は、法人決算を自分で行うことのメリットとデメリットについて、前編後編に分けて紹介していきます。

法人決算を自分で行うメリット

まずは法人決算を自分で行うメリットを紹介します。

費用が節約できる

法人決算を自分で行うことで得られる最も大きなメリットは費用の節約です。 外部の会計士や税理士に決算業務を依頼すると、高額な費用が発生します。企業にとって、これらの費用は経営資源にとって重い負担になります。自分で決算を行うことで支出を削減し、節約した資金を事業活動に充てることができます。

会計知識が向上する

自分で法人決算を行うと、会計に関する知識が向上します。法人決算の作業を通して企業経営者は財務関連の諸表の読み解き方、収益性分析、コスト管理など、基本的な会計について学ぶことができます。また税法の基礎や会計ソフトウェアの操作方法など、より専門的な知識を身につける機会も得られるでしょう。

このような会計知識を身につけることで経営者として数字に強くなり、収益性の増加やコストダウンなどに意識が向き、より効果的な戦略を立てることが可能になります。

自分のビジネスについて考える機会になる

法人決算を自分で行うと、自らのビジネスについてじっくり考えることができます。法人決算を行うということは、前期のビジネスを振り返ることに繋がります。

経営者は自社の経済活動を数字として具体的に把握し、それぞれの数字がどのようなビジネス上の意思決定や市場の動向に基づいているのかを理解することができます。 同様に、売上の推移を分析することで、どの製品やサービスが良好なパフォーマンスを示し、あるいは改善が必要な領域はどこかを同様に、コストの分析、無駄な出費を削減し、効率性を高める方法を見つけることが可能になります。

このように決算を行う中で収益の源泉、コストの発生原因、利益の流れといった、企業運営の根幹に関わる要素を洗い出すことができます。決算を通してビジネスについて考え、不必要な支出を削減したり、収益性の高い事業領域に焦点を当てるなど、今後のビジネスの方針を考えることができるようになるでしょう。

経理業務は永井会計事務所にお任せください

今回紹介したとおり、法人決算を自分で行うメリットは数多くありますが、実際には大半の企業が法人決算を専門家に依頼しています。後編では法人決算を自分で行うことのデメリットについて紹介していきます。

法人決算を正確に行うことは企業の社会的信用を保つことにも繋がります。正確かつ効率的に法人決算を行いたい場合には、お気軽に永井会計事務所にご連絡ください。